幼児~小学生向け|英語発音矯正で後悔しないための注意点と練習方法

お子様の英語発音矯正、気になりますよね? グローバル化が進む現代、正しい発音は英語学習の効率を高めるだけでなく、リスニング力向上にも繋がります。しかし、間違った方法で進めると、お子様の英語学習への意欲を削いでしまう可能性も。この記事では、幼児から小学生までのお子様を持つ保護者様に向けて、英語発音矯正の必要性から、よくある間違い、そして効果的な練習方法まで、後悔しないための注意点と具体的な方法を分かりやすく解説します。この記事を読めば、お子様の年齢に合わせた最適な発音矯正の方法が分かり、自信を持って英語学習をサポートできるようになります。具体的には、フォニックス学習や英語の歌を活用した練習法、おすすめの教材やアプリまで、実践的な情報が満載です。さらに、よくある疑問にもお答えしますので、安心して読み進めていただけます。

INDEX

1. 子どもの英語発音矯正はなぜ必要?

近年、グローバル化が加速する社会において、英語力の重要性はますます高まっています。単に英語の読み書きができるだけでなく、流暢に英語を話し、聞き取れる能力が求められています。特に、正しい発音の習得は、真の英語力獲得への重要な一歩と言えるでしょう。この章では、子どもにとって英語発音矯正が必要な理由を3つの観点から解説します。

1.1 グローバル社会で活躍するために

グローバル化が進む現代社会では、英語でコミュニケーションをとる機会が増えています。ビジネスの場はもちろんのこと、学術的な交流や文化的な交流においても、英語は共通言語として重要な役割を担っています。正確な発音は、円滑なコミュニケーションを実現するための基盤です。発音が不明瞭だと、相手に誤解を与えたり、コミュニケーションがスムーズに進まなかったりする可能性があります。特に、ビジネスシーンでは、発音の良し悪しが、相手に与える印象や信頼性に大きく影響することもあります。また、国際的な会議やプレゼンテーションの場では、明瞭な発音で自信を持って話すことが重要になります。幼少期から正しい発音を身につけておくことで、将来、国際舞台で活躍できる可能性が広がります

1.2 英語学習の効率を高めるために

英語学習において、正しい発音の習得は、他のスキル習得にも良い影響を与えます。正しい発音を身につけていると、リスニング力が向上し、より多くの情報を正確に聞き取れるようになります。また、スピーキングにおいても、自信を持って話すことができるようになり、よりスムーズなコミュニケーションが可能になります。さらに、リーディングにおいても、正しい発音を知っていることで、単語の認識スピードが上がり、読解力向上に繋がります。発音、リスニング、スピーキング、リーディング、ライティングといった英語の4技能は相互に関連しており、発音矯正はこれらのスキルを総合的に向上させるための土台となります。特に、単語や文法を学ぶ際に、正しい発音を意識することで、記憶の定着率も高まります。そのため、英語学習の初期段階から発音矯正に取り組むことは、学習効率を高める上で非常に効果的です。

1.3 正しい発音はリスニング力向上にも繋がる

英語のリスニングにおいて、正しい発音を身につけていることは、聞き取り能力の向上に直結します。自分が正しく発音できる音は、聞き取りやすくなります。逆に、自分が発音できない音は、聞き取るのも難しくなります。これは、脳が認識できる音の範囲が、自分が発音できる音の範囲と密接に関連しているためです。幼少期から英語の音に慣れ親しみ、正しい発音を身につけることで、英語耳を育てることができます。英語耳とは、英語特有の音の違いを聞き分けられる能力のことです。英語には、日本語にはない音が多く存在します。これらの音を聞き分けられるようになると、リスニング comprehension スコアも向上し、英語でのコミュニケーションがよりスムーズになります。また、英語の音を聞き分けられるようになると、英語のリズムやイントネーションも自然と理解できるようになり、よりネイティブに近い発音で話すことができるようになります。

発音矯正のメリット 具体的な効果
グローバル社会での活躍 国際的なコミュニケーション能力の向上、ビジネスチャンスの拡大、異文化理解の促進
英語学習の効率化 リスニング、スピーキング、リーディング、ライティングの4技能向上、学習意欲の向上、学習時間の短縮
リスニング力向上 英語耳の育成、聞き取り精度の向上、英語のリズムやイントネーションの理解

2. 英語発音矯正を始める適切な時期

英語の発音矯正は、始める時期によって効果や学習方法が異なってきます。年齢ごとの特徴を理解し、最適な時期に適切な方法で取り組むことが重要です。

2.1 幼児期の特徴と発音矯正

幼児期(0歳~6歳頃)は、耳が良い「臨界期」と呼ばれる時期にあたり、様々な言語の音を聞き分け、吸収する能力が非常に高いです。この時期は、日本語の母語獲得と並行して、英語の音に慣れ親しませる絶好の機会です。この時期の英語学習は、発音矯正というよりも、英語の音に自然と触れさせることが重要です。遊びや歌、絵本などを通して、楽しく英語に触れさせることで、ネイティブに近い発音の習得に有利に働きます。

この時期の具体的な学習方法としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 英語の歌やチャンツ:ABCの歌や童謡など、リズムに合わせて楽しく歌ったり、体を動かしながらチャンツを唱えることで、自然と英語の音に親しむことができます。
  • 英語絵本の読み聞かせ:カラフルな絵本を読み聞かせながら、登場人物になりきって発音してみたり、一緒に歌ったりすることで、楽しく英語の音を吸収することができます。Oxford Reading TreeやLet’s Goシリーズなど、年齢に合わせた教材を選ぶことが大切です。
  • 英語のアニメや動画:Peppa PigやSuper Simple Songsなど、子ども向けの英語のアニメや動画を視聴することで、視覚と聴覚を同時に刺激し、楽しく英語の音に慣れ親しむことができます。ただし、視聴時間には注意が必要です。

2.1.1 注意点

幼児期は、日本語の母語獲得の時期と重なるため、日本語の発音への影響を心配する保護者の方もいるかもしれませんが、この時期に複数の言語に触れることで、言語能力全体が向上するという研究結果も出ています。無理強いせず、遊びの一環として英語に触れさせることが大切です。

2.2 小学生期の特徴と発音矯正

小学生期(7歳~12歳頃)になると、日本語での発音のクセがつき始めるため、幼児期に比べて発音矯正に時間がかかる場合があります。しかし、論理的な思考力が発達し始める時期でもあるため、フォニックスなどのルールに基づいた学習方法が効果的です。この時期は、英語の音と文字の結びつきを理解することで、発音の改善だけでなく、リーディングやライティングの基礎固めにも繋がります。

この時期の具体的な学習方法としては、以下のようなものが挙げられます。

  • フォニックス学習:英語の音と文字の規則性を学ぶフォニックスは、発音のルールを理解することで、初めて見る単語でも正しく発音できるようになる効果があります。Let’s Go Phonicsなどの教材を活用すると効果的です。
  • オンライン英会話:ネイティブスピーカーとの会話を通して、実践的な発音練習を行うことができます。先生の発音を真似したり、自分の発音をチェックしてもらうことで、発音の改善に繋がります。QQ English KidsやGlobal Step Academyなど、子ども向けのオンライン英会話サービスも充実しています。
  • 英語の教材を活用した学習:小学生向けの英語教材を活用することで、体系的に発音を学ぶことができます。Hi, friends!やNew Crownなどの教科書準拠の教材に加え、発音に特化した教材も活用することで、より効果的な学習ができます。
時期 特徴 おすすめの学習方法
幼児期 耳が良い「臨界期」、様々な言語の音を吸収しやすい 英語の歌、絵本の読み聞かせ、英語のアニメや動画
小学生期 論理的思考力が発達、フォニックス学習が効果的 フォニックス学習、オンライン英会話、英語教材

いずれの時期においても、大切なのは「継続」と「楽しみながら学ぶ」ことです。子どもの個性やペースに合わせて、無理なく楽しく英語学習を続けることで、自然と正しい発音が身についていきます。また、保護者の方も一緒に学習に参加したり、子どもの頑張りを褒めてあげることで、学習意欲を高めることができます。

3. 子どもに最適な英語発音矯正の方法

子どもが楽しく英語の発音を学べる効果的な方法を、幼児期と小学生期に分けてご紹介します。年齢に合わせた適切なアプローチで、無理なく発音を向上させましょう。

3.1 フォニックス学習

フォニックスとは、英語のつづりと発音の規則性を学ぶ学習法です。アルファベットの組み合わせと音の関係を理解することで、初めて見る単語でも発音を推測できるようになります。特に小学生期の発音矯正に効果的です。

フォニックス学習には、様々な教材やアプリが活用できます。例えば、小学生向けには「くもんの小学ドリル 英語の音読 楽しくフォニックス」などがあり、幼児向けには「こどもちゃれんじEnglish」の教材でフォニックスが導入されています。

3.1.1 フォニックス学習の進め方

フォニックス学習は、段階的に進めることが大切です。まずは、基本的な母音と子音の音を学び、次にそれらを組み合わせて単語を発音する練習をしましょう。ゲームや歌を取り入れることで、楽しく学習を進めることができます。

年齢 学習内容 教材例
幼児 母音、子音の聞き分け、簡単な単語の発音 こどもちゃれんじEnglish
小学生 綴りと発音の規則性、複雑な単語の発音、例外の学習 くもんの小学ドリル 英語の音読 楽しくフォニックス

3.2 英語の歌やチャンツを活用

英語の歌やチャンツは、リズムやメロディーに乗せて楽しく発音を学ぶことができる効果的な方法です。特に幼児期は、遊び感覚で自然と発音を身につけることができます。また、繰り返して歌うことで、口の動かし方やイントネーションも自然と習得できます。

Super Simple SongsKids Songsなど、YouTubeには子ども向けの英語の歌の動画が豊富にあります。また、Let’s Goなどの教材にも、歌やチャンツが収録されています。

3.2.1 歌やチャンツの効果的な活用法

歌やチャンツをただ聞くだけでなく、一緒に歌ったり、体を動かしたりすることで、より効果的に発音を学ぶことができます。また、歌詞を見ながら歌うことで、単語の綴りと発音の関係を意識することができます。

3.3 英語絵本の読み聞かせ

英語絵本の読み聞かせは、幼児期から小学生期まで、幅広い年齢層で効果的な発音矯正の方法です。ネイティブスピーカーの音声を聞きながら、自然な発音やイントネーションを身につけることができます。また、絵本のストーリーを通して、英語への興味関心を高めることもできます。

ORT (Oxford Reading Tree)Brown Bear, Brown Bear, What Do You See?など、様々な英語絵本が出版されています。音声CDが付いている絵本を選ぶと、より効果的に学習を進めることができます。

3.3.1 読み聞かせの効果を高めるポイント

読み聞かせの効果を高めるためには、CDの音声を真似して発音したり、登場人物になりきって声色を変えて読んでみたりするなど、工夫してみましょう。また、絵本に出てくる単語やフレーズを日常生活で使うことで、より定着させることができます。

3.4 オンライン英会話

オンライン英会話は、ネイティブスピーカーと直接会話することで、実践的な発音矯正を行うことができる効果的な方法です。特に小学生期は、自分の発音を客観的に評価してもらい、改善点を指摘してもらうことで、より効果的に発音を向上させることができます。

リップルキッズパークQQキッズなど、子ども向けのオンライン英会話サービスが多数あります。無料体験レッスンを利用して、自分に合ったサービスを選ぶことができます。

3.4.1 オンライン英会話を効果的に活用するポイント

オンライン英会話では、積極的に話すことが大切です。間違えることを恐れずに、どんどん話してみましょう。また、講師に発音のアドバイスを求めることで、より効果的に学習を進めることができます。

4. 幼児~小学生の英語発音矯正でよくある間違い

英語の発音矯正は、正しい方法で行わないと効果が薄れたり、間違った発音を定着させてしまう可能性があります。ここでは、幼児~小学生の英語発音矯正でよくある間違いについて解説します。

4.1 日本語の音で置き換えて発音してしまう

日本語にはない英語特有の音があるため、つい日本語の音で置き換えて発音してしまうことがあります。例えば、「th」の音を「s」や「z」で発音したり、「r」と「l」を区別せずに発音したりするケースです。日本語の音で置き換えてしまうと、ネイティブスピーカーには通じにくくなってしまうので注意が必要です。

4.2 カタカナ英語に頼りすぎる

学校で習う英語はカタカナ表記であることが多く、どうしてもカタカナ英語に頼って発音してしまうことがあります。しかし、カタカナ英語は実際の発音とは異なる場合が多く、正しい発音の習得を妨げる可能性があります。英語の音を正しく聞き取り、発音することを意識しましょう。

4.3 口の動かし方や舌の位置を意識していない

英語の発音には、口の動かし方や舌の位置が大きく影響します。例えば、「th」の音を出すためには、舌を歯の間に入れる必要があります。口の動かし方や舌の位置を意識せずに発音すると、正しい音が出せないだけでなく、他の音と混同してしまう可能性があります。

4.4 発音記号を軽視する

発音記号は、英語の音を正確に表記するための記号です。発音記号を理解することで、辞書に書かれた発音を正しく理解し、自分自身で発音できるようになります。発音記号を軽視せず、積極的に学ぶようにしましょう。

4.5 練習不足

英語の発音矯正は、一朝一夕でできるものではありません。継続的な練習が不可欠です。毎日少しでも良いので、英語の音を聞き、発音する練習を続けることが重要です。

4.6 適切な教材やアプリを使わない

英語の発音矯正には、適切な教材やアプリを使用することが効果的です。教材やアプリを活用することで、ゲーム感覚で楽しく学習したり、自分の発音を録音して確認したりすることができます。

4.7 修正を受け入れない

発音を矯正する際には、周囲からの指摘や修正を受け入れることが重要です。間違った発音を指摘されても、素直に受け止め、改善に努めることで、より早く正しい発音を習得することができます。

4.8 間違いのパターン別 具体的な例と対策

間違いのパターン 具体的な例(単語) 日本語風の発音 正しい発音のポイント 対策・練習方法
thの音 think, thank, this, that シンク、サンク、ジス、ザット 舌を歯の間に入れて息を出す 舌を歯の間に入れ、息を強く出す練習をする。「θ」と「ð」の音の違いを意識する。
rとlの音 right, light, read, lead ライト、ライト、リード、リード rは舌を口の奥に巻く、lは舌先を上の歯茎につける 舌の位置を意識しながら、何度も繰り返し発音する。rightとlight、readとleadなど、rとlを含む単語を聞き比べる練習をする。
fとvの音 fine, vine, fan, van ファイン、ヴァイン、ファン、ヴァン fは無声音、vは有声音。上歯を下唇に軽く当てて息を出す。 fとvの発音の違いを意識しながら、単語を繰り返し発音する。fineとvine、fanとvanなど、fとvを含む単語を聞き比べる練習をする。
母音の発音 apple, cat, egg アップル、キャット、エッグ 日本語の母音よりも口を大きく開けて発音する 口を大きく開けて母音をはっきりと発音する練習をする。鏡を見ながら口の形を確認すると効果的。

5. 子どもへの英語発音矯正で注意すべき点

子どもの英語発音矯正は、正しい方法で行わないと、子どもに苦手意識を与えてしまい、英語学習そのものを嫌いになってしまう可能性があります。楽しく、継続的に学習を進めるために、以下の点に注意しましょう。

5.1 発音矯正の押し付けは逆効果

「もっと正確に!」、「ネイティブのように!」と過度なプレッシャーを与えると、子どもは英語学習に抵抗感を持つ可能性があります。特に幼い子どもは、精神的な負担に敏感です。発音矯正は、あくまでもコミュニケーションツールとしての英語力を育むための一環であることを忘れずに、子どもに寄り添った指導を心がけましょう。

5.2 完璧な発音を求めすぎない

幼少期からネイティブのような完璧な発音を習得することは、必ずしも容易ではありません。また、完璧な発音でなくても、十分にコミュニケーションは取れます。幼少期は、英語の音に慣れ親しみ、楽しむことを重視しましょう。完璧主義に陥らず、子どもの成長段階に合わせた目標設定を心がけてください。多少の訛りは個性として捉え、寛容な姿勢で接することが大切です。

5.3 子どもの個性とペースを尊重する

子どもによって、得意な発音苦手な発音学習のペースは様々です。他の子と比較したり、無理にペースを合わせる必要はありません。子どもの個性やペースを尊重し、褒めて伸ばす指導を心がけましょう。小さな成功体験を積み重ねることで、自信モチベーションを育むことができます。焦らず、長い目で見守りましょう。

5.4 日本語訛りを完全に無くそうとしない

日本語訛りを完全に無くすことに固執する必要はありません。特に幼少期においては、コミュニケーションを円滑に行うことが最も重要です。多少の日本語訛りがあっても、自信を持って話すことが、積極的なコミュニケーションに繋がります。聞き取りやすい発音を意識しつつ、自然な発話を促すようにしましょう。

5.5 適切な教材と学習方法を選ぶ

子どもの年齢や発達段階に合わせた適切な教材学習方法を選ぶことが重要です。楽しく学べる工夫がされている教材や、歌やゲームを取り入れた学習方法は、子どもの学習意欲を高めます。以下に、年齢に合わせた教材選びのポイントをまとめました。

年齢 教材選びのポイント おすすめの教材・アプリ例
幼児
  • 視覚的に楽しい絵本やフラッシュカード
  • 歌やチャンツでリズムよく学べる
  • 遊びながら自然に発音を習得できる
  • こどもちゃれんじEnglish
  • ワールドワイドキッズ
小学生
  • フォニックスを系統的に学べる
  • ゲームやクイズで楽しく練習できる
  • 英語のルールを理解しながら学べる
  • Let’s Go
  • 小学生のためのフォニックスドリル

これらの教材はあくまで一例です。子どもの興味や関心に基づいて、最適な教材を選びましょう。

6. 英語発音矯正の効果を高める練習方法

せっかく英語の発音矯正に取り組むなら、効率的に効果を高めたいですよね。この章では、親子で楽しく続けられる練習方法や、発音矯正の効果を高めるためのポイントを紹介します。

6.1 親子で楽しく練習

子どもにとって、学習は楽しいものであるべきです。発音矯正も、遊び感覚で取り組める工夫を取り入れることで、継続しやすくなります。歌やゲーム、動画などを活用することで、飽きずに楽しく練習することができます。

例えば、英語の歌を一緒に歌ったり、発音の練習アプリでゲーム感覚で学習したり、英語の動画を見て真似して発音してみたりするのも効果的です。また、日常生活の中で英語を使う機会を作ることも重要です。例えば、食事中に英語で食べ物や飲み物の名前を言ってみたり、おもちゃの名前を英語で言ってみたりするなど、気軽に英語に触れる機会を増やすことで、自然と発音も上達していきます。

6.2 英語の音を聞き分ける練習

英語には日本語にない音がたくさんあります。これらの音を聞き分けられるようになることは、正しい発音を身につける上で非常に重要です。最小対立音(例:shipとsip、batとpat)を聞き分ける練習は、特に効果的です。これらの音の違いを意識することで、より正確な発音に近づけます。

また、英語の音声教材を活用して、ネイティブスピーカーの発音を繰り返し聞くことも大切です。音声教材を聞く際には、ただ聞いているだけでなく、聞こえた音を真似して発音してみる、シャドーイングなどの練習方法も効果的です。さらに、英語の動画や映画などを字幕なしで見ることで、実践的なリスニング力を養うことができます。

6.3 口の動かし方を意識した練習

英語の発音は、日本語とは口の動かし方が大きく異なります。鏡を見ながら、舌や唇の動きを確認しながら練習することで、正しい発音を身につけることができます。特に、RやL、THなどの日本語にない発音は、意識的に練習することが重要です。

発音 口の動かし方のポイント 練習方法
R 舌を口の奥に巻き込む red, carなどの単語を繰り返し練習
L 舌先を上の歯茎につける light, helloなどの単語を繰り返し練習
TH 舌を上下の歯の間に挟む thank you, thisなどの単語を繰り返し練習

これらの発音は、最初は難しく感じるかもしれませんが、繰り返し練習することで必ず上達します。また、発音記号を学ぶことも、口の動かし方を理解する上で役立ちます。

6.4 発音記号を学ぶ

発音記号は、英語の発音を正確に表記するための記号です。発音記号を学ぶことで、辞書に載っている発音を正しく理解し、自分で発音することができます。特に、フォニックス学習と組み合わせることで、より効果的に発音を習得できます。フォニックスとは、英語のつづりと発音の関係性を学ぶ学習法です。フォニックスを学ぶことで、初めて見る単語でも、ある程度の発音の予測ができるようになります。

発音記号を覚えることは、最初は大変に感じるかもしれません。しかし、一度覚えてしまえば、英語学習全体がスムーズになります。発音記号を学ぶための教材は、書店やオンラインで多数販売されています。自分に合った教材を選び、コツコツと学習を進めていきましょう。また、発音記号を学ぶ際には、音声教材と併用することで、より効果的に学習することができます。

7. 発音矯正におすすめの教材・アプリ

お子様の年齢や学習段階に合わせた教材・アプリを選ぶことで、発音矯正の効果を高めることができます。ここでは、幼児向けと小学生向けのおすすめ教材・アプリをそれぞれご紹介します。

7.1 小学生向け

7.1.1 おすすめ教材1:mpi ソング&チャンツ フォニックス

英語のリズムとフォニックスを楽しく学べる教材です。歌やチャンツを通して、自然と正しい発音を身につけることができます。付属CDでネイティブスピーカーの発音を繰り返し聞くことで、耳を鍛えることも可能です。小学校の英語授業でも広く採用されているので、学校の学習との相乗効果も期待できます。

7.1.2 おすすめアプリ1:ELSA Speak

AIを活用した発音矯正アプリです。発音の細かい間違いを指摘してくれるだけでなく、自分の発音レベルを客観的に評価することもできます。ゲーム感覚で楽しく学習を進められるため、子どものモチベーション維持にも役立ちます。豊富な練習問題と発音矯正ゲームで、飽きずに続けられます。また、進捗状況を記録し、視覚的に確認できるため、学習意欲を高める効果も期待できます。

7.2 幼児向け

7.2.1 おすすめ教材1:こどもちゃれんじ English

英語に親しみながら自然と発音を習得できる教材です。DVDや絵本、おもちゃを通して、遊びながら英語の音やリズムに慣れ親しむことができます。年齢に合わせたカリキュラムで、無理なく学習を進められる点が魅力です。キャラクターと一緒に楽しく学べるので、幼児の英語学習の入り口として最適です。

7.2.2 おすすめアプリ2:Duolingo

ゲーム感覚で楽しく英語学習を進められるアプリです。カラフルなイラストやアニメーションで、幼児の興味を引きつけます。発音練習だけでなく、単語や簡単なフレーズも学べるため、総合的な英語力向上に役立ちます。無料版でも十分なコンテンツが利用できるため、気軽に試せる点もメリットです。

対象年齢 種類 名称 特徴
小学生 教材 mpi ソング&チャンツ フォニックス 歌とチャンツで楽しくフォニックス学習
アプリ ELSA Speak AIによる発音分析と個別指導
幼児 教材 こどもちゃれんじ English 遊びを通して英語に親しむ
アプリ Duolingo ゲーム感覚で楽しく英語学習

上記以外にも、様々な教材・アプリが存在します。お子様の興味や学習スタイルに合わせて、最適なものを選んであげましょう。無料体験版やお試し期間がある教材・アプリも多いので、実際に使ってみてから選ぶのもおすすめです。教材・アプリを効果的に活用し、お子様の英語学習をサポートしていきましょう。

8. 子どもの英語発音矯正に関するよくある質問

ここでは、子どもの英語発音矯正に関するよくある質問にお答えします。

8.1 Q. 英語の発音矯正はいつから始めれば良いですか?

英語の発音矯正を始めるのに「早すぎる」ということはありません。言葉を敏感に吸収する幼児期から始めることで、ネイティブに近い発音を自然に習得できる可能性が高まります。

しかし、小学生から始めても遅すぎるということはありません。年齢に合わせた適切な方法で学習すれば、正しい発音を身につけることができます。

年齢 発音矯正のポイント
幼児期(0歳~6歳) 遊びや歌を通して、英語の音に慣れ親しませることが重要です。
小学生(7歳~12歳) フォニックス学習を取り入れるなど、より体系的な学習が効果的です。

8.2 Q. 英語の発音記号は覚えた方が良いですか?

発音記号を覚えることは、正しい発音を身につける上で非常に役立ちます。辞書で単語を調べるときに発音を正しく理解できるだけでなく、音声教材を利用する際にも効果を発揮します。特に、日本語にはない音や、似た音の微妙な違いを理解するのに役立ちます。

ただし、幼児期に発音記号を無理に覚えさせる必要はありません。まずは英語の音に慣れ親しむことを優先し、小学生以降で徐々に導入していくと良いでしょう。

8.3 Q. 効果的な発音矯正の練習方法は?

効果的な発音矯正の練習方法は、子どもの年齢や性格によって異なりますが、「楽しく続けること」が最も重要です。

8.3.1 楽しく続けられる練習方法の例

  • 英語の歌やチャンツを歌う:好きな歌を繰り返し歌うことで、自然と発音やリズムが身につきます。Super Simple Songs やKidsTV123など、子ども向けのチャンネルがおすすめです。
  • 英語絵本の読み聞かせ:ネイティブスピーカーの音声に合わせて一緒に読むことで、正しい発音とイントネーションを学ぶことができます。ORT(Oxford Reading Tree)や、Eric Carleの作品などがおすすめです。
  • オンライン英会話:外国人講師と会話することで、実践的な発音練習ができます。QQキッズやGLOBAL CROWNなど、子ども向けのオンライン英会話サービスが多数あります。
  • 鏡を見ながら口の動きを確認する:自分の口の動きとネイティブスピーカーの口の動きを比較することで、発音の改善点を意識できます。
  • 録音して聞き返す:自分の発音を客観的に聞くことで、改善すべき点に気づくことができます。

8.4 Q. 英語のリスニングと発音の関係は?

英語のリスニングと発音は密接に関係しています。自分が正しく発音できる音は、聞き取りやすくなります。逆に、発音できない音は聞き取るのも難しいです。そのため、発音練習はリスニング力の向上にもつながります。

8.5 Q. 日本語訛りは気にした方が良いですか?

日本語訛りを完全に無くす必要はありません。大切なのは、相手に伝わるクリアな発音をすることです。多少の訛りがあっても、自信を持って話すことが重要です。ただし、通じないほどの強い訛りは矯正が必要です。

8.6 Q. 発音矯正で挫折しないためにはどうすれば良いですか?

発音矯正は、継続が大切です。毎日少しずつでも練習を続けることで、着実に成果が現れます。また、目標を高く設定しすぎず、スモールステップで進めることも重要です。子どもの個性やペースを尊重し、楽しく学べる環境を作ることで、挫折を防ぐことができます。

9. まとめ

この記事では、幼児~小学生のお子様を持つ保護者の方に向けて、英語発音矯正の必要性、始める適切な時期、効果的な方法、そして注意点について解説しました。グローバル化が進む現代社会において、英語力は必要不可欠なスキルです。しかし、間違った発音はコミュニケーションの妨げになるだけでなく、学習意欲の低下にも繋がることがあります。だからこそ、早いうちから正しい発音を身につけることが重要です。

発音矯正を始める時期は、幼児期から可能です。ただし、この時期は遊びを通して英語の音に慣れ親しむことが大切です。小学生になると、より体系的な学習を取り入れることができます。フォニックス学習や英語の歌、絵本、オンライン英会話など、様々な方法があるので、お子様の年齢や性格に合った方法を選びましょう。注意点として、発音矯正を押し付けることは逆効果になる可能性があります。完璧な発音を追求するのではなく、お子様の個性とペースを尊重し、楽しく学習を進めることが大切です。親子で一緒に歌を歌ったり、絵本を読んだり、ゲーム感覚で練習することで、英語学習へのモチベーションを高めることができます。無理なく、楽しく、そして効果的に、お子様の英語学習をサポートしていきましょう。

投稿者プロフィール

rieko
rieko
テストが赤点だったことがありながらも、20年以上の英語学習経験の中で、英会話で重要なのは「中学レベルの英語」だということを確信して英語アレルギーを克服。
自身の学習体験・大手英会話スクールでの実績・中学校での英語指導経験を活かし2015年「英会話コミュニティー Enter Link English」を立ち上げる。

現在は株式会社えいかつを設立。
子ども英会話Queen’s Marry English名古屋会場や、セブ島留学斡旋サービス、オンライン英会話などを通して、ベイビーからシニアまで、英語を学び続けられる環境を提供している。

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